ガイドライン工法とは
- 粘土瓦及び厚形スレート施工工事の設計及び施工を行う人を対象とする。
- 法令に準拠して、風圧力や地震力に対し屋根ふき材の緊結等に必要な構造性能を明らかとする。
- 屋根ふき材の緊結等に必要な構造性能を確認するための標準試験方法を示す。
- 法令の仕様規定に対応した標準施工方法(法令の仕様規定より優れた構造性能を有する方法)を例示するとともに、標準試験方法で確認された構造性能を示す。
- 法令の構造計算規定への対応方法を示す。
- その他、耐久性能・防水性能等についての設計・施工法のキーポイントを設計者・施工者に理解、知らしめる。
台風にも安心。強風が吹いても、瓦はズレない、飛ばない。
平成12年、建設省(当時)は全国の自治体ごとに「基準風速」を決め、大型台風下の強風でも瓦が飛ばされない工事を実施するよう指示しました。 この「基準風速」に従って、安全な瓦屋根づくりの標準施工方法を示したのが「ガイドライン工法」です。
瓦表面に当たる風だけではなく、巻き上げる風圧にも強さを発揮。
瓦屋根の強風対策でもっとも大切なこと。それは風が通り過ぎるときに生じる「瓦を巻き上げるカ(内圧)」です。 「ガイドライン工法」では、風が瓦屋根の表面に当たったときの外圧と、持ち上げようとする内圧を緻密に計算して施工します。
新幹線(250km/h)並みの強風が屋根を直撃! ガイドライン工法は、そんな激しい台風も想定しています。
日本でもっとも風の強い「基準風速46m」地域は、沖縄県と南西諸島の一部だけ。 40mのレッドゾーンには高知県、鹿児島県がリストアップされています。 昨今の台風襲来回数の多さを考えると、基準風速が低いからといって油断は禁物です。